富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ > 昭和44年 > 昭和44年7月5日 46号 > 【広報ふじ昭和44年】市民総ぐるみ 勇気をもって 暴力しめだせ

【広報ふじ昭和44年】市民総ぐるみ 勇気をもって 暴力しめだせ

 「暴力追放、不良化防止市民総決起大金」を、6月28日市民会館大ホールで開きましたが、当日は、市当局、市議会、連合婦人会、青年団、町内会など各団体の代表1,000人が集まり、市民総ぐるみで暴力を追放していくことを固く誓いあいました。
■暴力事件はもうたくさん

 市民総決起大会は「暴力の町」の汚名を市民の力で一掃しようと開いたものでまず斉藤市長が「新聞記者が不良グループの暴力によって殺害されたのをはじめ暴力事件が相次いで発生していることはまことに残念であり断腸の思いでいっぱいです。暴力の追放には勇気がいります。われわれは、この市民総決起大会を契機に、どんな小さな暴力でも許すことなくあらゆる手段を講じて暴力を追放し、私たちの富士市を明るい住みよい町にしていこうー」と決意をのべました。ついで中村市議会議長も「さいきん続発している凶悪事件は富士市のハジです。みんなの力で暴力を追放しよう」とあいさつ。
 川崎警察署長も「警察力を結集して暴力を取り締まり、市民の治安の維持にあたっていきますので、市民のみなさんも小さな被害でも泣寝入りをすることなくどしどし警察へ届けてください」とさいきんの事犯の実例をあげながら、協力を呼びかけました。


■家庭の砦をしっかりと

 このあと、青年の立場から一遠藤栄青年団連絡協議会長が、子をもつ親の立場から一今泉春枝連合婦人会長が地域社会の立場からー鈴木清一町内会連合会長が意見を発表しました。

 遠藤栄さんは
新聞記者殺害犯人がわれわれと同じ働く仲間だったことはたいへんショックでした。今後はこうしたことのないように、私たち青年も努力しますので、みなさんも積極的に協力してください。

 今泉春枝さんは
非行をおかした青少年の家庭は、ほとんどが放任、愛情不足だと聞いています。子どもたちは、私たち親の温い愛の手をまっているのです。私たちは、婦人会組織を通じて、ふさわしい親子関係をつくるよう努力します。

 鈴木清一さんは
暴力の追放、不良化防止は取締り当局だけに依存していけない。われわれも事件発生の原因を追究し、犯罪の温床をなくすとともに、親たちが率先してよい手本を示すように心がけていこうと、それぞれの立場から暴力追放と青少年の非行防止を訴えました。
 さらに、市民総決起大会宣言=1面掲載=を全員で採択し、加藤千鶴子さん=青年団連絡協議会顧問=が宣言文を朗読して大会を終りました。

“交番”を市民会館前に設置

6月定例議会で決める

 市議会6月定例会でも議員提出により暴力追放と警察官増員を決議し、県警察本部長に早期実現を要請する一方、吉原市民会館前広場へ“交番”の設置、防犯灯の設置などの補正予算を可決しました。
 ともあれ、暴力追放や不良化防止は警察や市当局だけでできるものではありません。市民ひとりひとりが勇気をもって取り組んでいこうではありませんか……
- 写真あり -
( 写真説明 ) 「暴力は徹底的に取り締まる」と決意述べる川崎署長
( 写真説明 ) 市民会館前を照らす防犯灯
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp