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【広報ふじ昭和44年】農業協同組合が合併

鷹岡、伝法など9農協

 市内の9農業協同組合が新しく「富士市農業協同組合」をつくるため、さる3月29日に合併予備契約を行ないました。合併の予定日は9月30日です。
 現在、市内には14農業協同組合ありますが、こんど合併するのは鷹岡、須津、原田、元吉原、今泉、伝法、島田、吉原東、大淵の9農業協同組合です。
 近年は、農業をとりまく経済社会の進展にともない、農業経営にも激しい変化をもたらし、農地の減少、兼業農家の増加などの傾向をみせています。
 このため、昭和36年に農協合併助成法が施行されてから、体質改善による統合強化をはかるため、農協合併が各地で急速にすすめられてきました。
 富士地区でも、13農協が昭和37年ころから合併について、調査、研究を行なってきました。しかし、富士、田子浦、岩松の3農協が独自の合併構想をたてたので、このほど9農協による合併が決ったものです。
 新しく「富士市農業協同組合」が誕生すると、組合員は正組合員7,000人、準組合員3,000人の計1万人になります。貯金額は約90億円、購売取り扱い高は7億円、販売取り扱い高5億円、共済保有高80億円になり、全国第4位、県下第1位のマンモス農協になります。
 また、合併の目標は具体的には次のようになっています。

■農協行政と一体となった生産組織育成
  国、県、市の農業行政とともに、地区農業の今後の方針づけを行なっていきます。それとともに生産者組織を確立し、生産意欲の向上をはかります。

■指導事業の確立
  生産業種別に専門指導をおもにした体制をつくり、地区の実情にあった生活指導をします。

■施設の整備
  茶、果樹、施設園芸に対する農協施設を強化し、また農家施設の整備に積極的な援助をしていきます。

■経営の合理化
  資金の効率的な運用をはかるとともに組合の信用を高めていきます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 写真は吉原市民会館で行われた合併予備契約
添付ファイル
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