市消防本部から昭和43年の火災統計が発表されました。
これによると、昨年1年間に市内で発生した火災は102件で、死者1人、負傷者23人、損害額2億2,902万円の被害をだしています。
昭和42年とくらべると、件数は6件、負傷者は13人、損害額は1億3,675万円それぞれ多くなっています。
それでは、これを発生原因別、発生月別、発生地城別などについてみてみましょう。
出火原因別では、たばこの不始末が17件でもっとも多く、ついでたき火によるもの13件、放火または放火のうたがいがあるもの9件、火遊び8件の順となっています。昨年にくらべると火遊びは少なくなりましたが、たばこ・たき火・放火による火災は大幅に増えています。とくにたばこによる火災は工場、作業場でそのほとんどが発生しています。
月別の発生状況をみると、2月が20件、1月と4月が12件、11月が10件の順になっています。ところが、損害額では7月が6,309万円・11月が5,910万円・8月が5,200万円の順になっており、件数と損害額は比例していません。これはストーブや電機器具を多く使う冬は火災予防に注意しますが、夏は“火”に対する注意がおろそかになるたにめと思われます。火災はわたしたちのちょっとした不注意で発生します。つねに“火”の取り扱いには注意したいものです。
発生状況を地区別にみると、いままで発生率の高かった伝法、富士地区が少なくなりましたが、今泉、鷹岡地区が大幅に増えました。なお須津地区では昨年は1件も火災が発生しませんでした。
火災の種類別では、建物火災が61件でもっとも多く、車両火災12件、林野火災7件の順となっています。建物火災のうち、住宅火災は少なくなってきていますが、工場や作業場の火災は依然として少なくなりません。なお、工場火災のうち紙パルプ工場が11件もあり、損害額の大部分をしめています。
恐しい火災を防ぐため、お互いに“火の元”には十分注意してください。ちょっとの不注意があなたの生活を不幸にしてしまいます。
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( 図表説明 ) 最近5か年の火災発生状況表