【広報ふじ昭和43年】県下最大のマンモス団地 三ツ沢地区に建設
静岡県は、市内原田、三ツ沢地区に県下最大の住宅団地づくりを計画し、10月30日、この説明会を市立原田小学校で行ないました。計画によると、面積は78万7,000平方メートルで、収容人員1万人という大規模なもので、浜松市の遠州浜団地を上回る、県下最大のマンモス団地になります。
この工事は43年度から用地買収をはじめ、46年度には一部分譲をはじめ、完成は50年の予定です。
それでは、建設計画の概要をみてみましょう……。
用地面積は78万平方メートル10,000人を収容
さいきん、産業と人口の急激な都市集中化、世帯の細分化などにより、住宅需要がいちじるしく増加しています。
とくに富士市は、田子の浦港の拡充整備にともない、背後への諸企業の進出がめざましく、住宅の需要が大幅に増えています。こうした住宅不足の緩和と、新しい計画的な都市づくりをはかるため、こんどの計画がたてられたものです。
マンモス団地のつくられる原田、三ッ沢地区は、標高115メートルから150メートルの富士南ろくのゆるやかな丘陵地で、眼下に駿河湾を見おろし、遠く伊豆の連山が望める景勝の地域です。
位置は吉原市街地から1.5キロメートル、国道1号線から2.6キロメートル、東名富士インターチェンヂから4.5キロメートルのところにあり、すぐ西側を県道吉原勢子辻線が通っています。
3年後には分譲開始 公営住宅1,600戸を
それでは、県が示したマンモス団地造成計画をみてみましょう。
建設計画案によると、用地面積は78万7,000平方メートルで住宅の建設計画戸数は2,810戸で、人口は1万人を見込んでいます。
このうち、個人住宅地は用地面構の34パーセントにある26万9,000平方メートルで、住宅1,196戸(1戸220平方メートル)がつくられます。また、共同住宅地は18パーセントにあたる14万5,000平方メートルを占め、1,614戸(1戸90平方メートル)つくられます。
道路は、団地の中央に幹線道路がつくられるほか、幅員5メートルから15メートルの道路が従横につくられます。この用地として全体の22パーセントにあたる17万6,000平方メートルがあてられています。
このほかの共公用地として次のようなものが計画されています。
公園用地には1万6,000平方メートルを予定して5か所につくられます。上水道については市営水道を引きますが、配水池をつくるための用地5,000平方メートルを予定してあります。下水道についても、終末処理を設置して処理する計画で、用地5,000平方メートルがあてられています。また、“緑の町づくり”になくてはならない自然緑地に、用地の約10パーセントにあたる7万7,000平方メートルがあてられています。
教育施設としては幼稚園2園、小中学校各1校がつくられるほか、保育園もむろん設置されます。また、ショッビングセンターも2か所につくられるほか、バスターミナルもつくられます。
この工事の施行計画は43年度から44年度にかけて土地買収を行ない、44年から土地造成をはじめ、46年度ころには土地分譲を行なう予定になっています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 建設予定地
- 写真あり -
添付ファイル
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