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【広報ふじ昭和43年】竹山知事、富士市を視察

バイパス早期建設などを要請

竹山県知事は、第7次静岡県総合開発計画作成のため、7月中旬から県下各市町村の視察を行なってきましたが、8月26日富士市を訪れました。知事の視察は昨年に続いて2回目ですが、現地を視察したあと、市民会館で市当局、議会、各界代表と懇談しました。
竹山知事は、26日午前9時ころ来富し斉藤市長らとともに、市内主要か所の視察を行ないました。
 視察したのは、田子の浦港臨港線予定か所、岳南排水路潜函工事現場、鈴川海岸堤防工事、浮島、和田川などで、各か所のくわしい説明が斉藤市長、広瀬建設部長からなされました。
 視察のあと、市民会館で市当局、議会、各界代表との懇談が行なわれました。
 懇談は、市当局から提出した24項目にわたる要望=別掲=に対する斉藤市長の説明のあと、出席者から要望がだされ、つづいて竹山知事のあいさつと一部に対する回答がありました。

各界代表の要望と回答

○そ菜価格安定事業の実施にともなう価格補償について(岩辺藤作農業協同組合長会会長)
・竹山知事=そ菜(かんらん)の価格が暴落しても補償が受けられなかったというお話ですが、この制度の補償基準価格以下であったとすれば、問題があるのでよく検討してみます。
○製紙工業試験場拡充強化と紙の博覧会について(山田金吾商工会議所副会頭)
・竹山知事=紙の博覧会については初めて聞いたので、その経過をよく調査してみます。
○重症身心障害児養護施設の設置について(小沢鼎社会福祉協議会長)
・竹山知事=社会福祉施設については、施設をつくることは簡単ですが、医師と看護婦対策に問題があると思いますので、施設の建設と医師、看護婦対策を併行して検討していきます。
○農産物検査の県営検査制度の復活について(岩辺藤作農協組合長会会長)
・竹山知事=農産物検査を県営でやる時代ではない。生産者が自主的にやるべきだと思う。なお、肥料や飼料の検査は県でやるべきだと考え、機構の充実をはかりました。
市当局の要望と回答
○東駿河湾工業用水道について
 富士地区の用地取得はすでに済んでいますし、本年度は富士川に送水橋をかけます。送水年度の繰り上げについては、計画にこだわらず1年早くすることを考えています。
○国道バイパスについて
 用地は先行取得ですでに確保したし、今年度は富士川架橋に着工します。
○農道など小道路の整備について
 土地改良の農道資金を活用して整備をはかっていきます。このため、13億円のわくを用意してあります。

富士市の要望事項

第7次県総合開発計画への要望
■東駿河湾工業用水道事業の岳南地区
 給水年度の繰り上げ
■富士インターチェンジから国道1号線への連絡街路田子の浦臨港線の早期着工
■県道勢子辻吉原線ほか各路線の改良および舗装の促進
■2級河川和田川ほか各河川の改修
■国道1号線富士バイパスの早期着工ならびに沼津バイパスの路線決定
■国道139号線(吉原大月線)バイパスの早期決定および着工
■岳南畑地かんがい事業など農業基盤整備事業の推進
■岳南排水路後期事業の促進ならびに既設排水路の整備
■気象観測機関「富士測候所」の設置
■国鉄吉原駅の改良と同駅南口の設置
■身延線富士一西富士宮間の複線化工事の早期着工
■新幹線富士停車駅の設置具体化
■浮島地区の計画的開発の推進
■新規工業の配置
■県立工業大学の設置
■富士南麓(愛鷹連峰を含む)の総合的土地利用
■富士山大沢崩れ対策
県政一般への要望
■県公害階研究所の体制強化と施設拡充
■心身障害児(者)扶養保険制度など
■市立病院の整備にかかる起債
■中央卸売市場の建設
■茶業試験場富士分場の体制強化と施設整備
■田子の浦港検疫所の設置
■建築行政に関する指導協力
- 写真あり -
( 写真説明 ) 竹山知事(手前)に要望事項を説明する斉藤市長
添付ファイル
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