【広報ふじ昭和43年】「市民の木」と「市民の花」を募集:6月30日締切り
「緑と花の美しい都市づくり」は新市がもとめる理想の姿です。ちょうどことしは、明治百年という記念すべき年にあたりますので、富士市では、市を象徴するにふさわしい「市民の木」と「市民の花」を制定してその木と花を中心に、緑と花のあるまちづくりをはかっていきます。
この「市民の木」と「市民の花」は選定委員会(当局、議会、文化団体の代表で構成されている)が、あらかじめ1.富士市にふさわしいもの2.市民に親しまれやすく市内のどこでも育ちやすい――という選定基準にあった、次の候補品種の中から、市民みなさんの投票をもとにして制定します。
候補品種は(詳細は別掲)
(木)が… ひのき、くろまつ、もちのき、いちょう、まき、しい、くすのき、
(花)が… もみ、かえで、いぶき、つつじ、ばら、さざんか、ふじ、さくら、ぼけ、きり、てまりばな、かいどう、もも
*これ以外の木、花でも、適当なものがあれば投票してください。
■投票の資格と方法
○富士市民と市内の事業所に勤務しているひと
○官製はがき1枚に、木と花を1人1種。住所、氏名、職業、年齢もはっきりと。(市内の事業所に勤務している人は事業所名と住所を書いてください)
○締切りは6月30日(当日消印有効)
○宛先は、富士市役所(本庁)市長公室企画課
○発表は 7月下旬
○決定品種に投票された方の中から抽せんで50名に記念品贈呈
市民の木候補品種
ひのき
針葉樹の常緑高木。本市の森林の70%をしめる代表的な樹種。富士山には天然ひのきもはえている。材は光沢があり、強く美しいので優良建築材として称揚されている。
くろまつ
針葉樹の常緑高木。本市の海岸一帯に分布している。景勝と防風、防潮の役割を果している。庭木、盆栽として古くから愛される一方用材、パルプ材としても主要な樹種。
もちのき
常緑の高木。美しいので庭木として鑑賞されている。また、防火樹としても使われ、樹皮からは「鳥もち」がとれる。本市には「モチノキ」「クロガネモチ」が多い。
いちょう
落葉する高木で、生きた化石といわれる。本市では神社、仏閣に多く植えられている。街路樹記念樹としても使われる。秋の黄葉は美しく、実は食べられる
まき
常緑の高木。県内の海岸近くの林の中に自生している。本市では「イヌマキ」「カンマキ」が庭木、生けがき用として広く使われている。園芸品種も多い。
しい
暖帯地方の代表植物。本市にも「スダシイ」「ツブラシイ」が海抜500メートル以南の暖かい所に多く自生している。用材、防火樹、庭木として使われている。しいの実は有名。
くすのき
常緑の高木。本州中部以南の暖かい地方に自生している。本市にも多い。材や葉から樟脳がつくられ、家具、船材にも用いられる。樹齢1,000年、樹高50メートルに達する大木もある。
もみ
常緑の高木。富士山ろくに多く自生している。建築用材、パルプ材として使われている。この「もみ」を原料に本市の製紙が起こったともいわれる。幼木はクリスマスツリーに愛用。
かえで
落葉する高木。富士、愛鷹の天然林に多く自生している。人家にも栽培されている。紅葉は実に美しい。種類が非常に多く、園芸品種もたくさんある。
いぶき
常緑の小木。時には高木になる。海岸地方に自生している。広く鑑賞用として栽培されているが庭木、生けがきにも使われている。冬の濃緑は美しい。
- 図表あり -
市民の花候補品種
つつじ
低木で、葉は常緑のものと落葉するものがある。園芸品種は実に数百種におよび、日本国中いたるところに咲き誇っている。静岡県の花に指定されている。
ばら
低木で、葉は常緑のものと落葉するものがある。枝は緑色で、とがったとげがある。香気がある美しい花を開くので、古くから鑑賞用として栽植されている。品種は1万数千種。
さざんか
常緑の小高木。山中に自生しているが、盆栽、庭木にも栽培されている。秋の終りごろ、枝先に花をつける。山地の木の花は白だが、園芸品にはいろいろの色がある。
ふじ
山や野にはえ、また、鑑賞用として庭園にも植えられている。
幹は長くのびて分枝し、右巻にほかの物に巻きつく。紫色の蝶形花が数多く咲く。花の白い品種もある。
さくら
庭園や土手に観賞用として栽植されている「そめいよしの」「さとざくら」「しだれざくら」、山地にはえている「やまざくらが有名。日本の国花。
ぼけ
庭園に植栽されている観賞用の落葉低木。花の色にはいろいろあり紅色花をつけるものをヒボケ。白色花をシロボケ。紅色の雑色花をカラボケという。
きり
日本各地に広く栽培されている。初夏、枝のいただきに円すい形の大きな花実をつけ、多数の紫色の花を咲かせる。材は柔らかく軽いので下駄、家具に用いられている。
てまりばな
ヤブテマリの園芸品。観賞用として庭園に栽培される落葉低木。初夏に白色の花冠から多数の装飾花を集めて開く。咲いた花は球状になり、枝上に連なって美しい。
もも
観賞樹、果樹として広く栽培されている。4月初めに、葉よりも先に花を開く。花は通常淡紅色(桃色)だが、白色、濃紅色と咲きわけ、菊咲きなどの品種がある。
かいどう
庭園に植えてその花を観賞する。枝は広がってたれさがる傾向にある。花は、4月ごろ散形に配列し枝先から出て、たれさがって開く。通常、なかば八重咲き。紅色で美しい。
- 図表あり -
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp