【広報ふじ昭和43年】表紙 私たちの富士市は交通安全都市を宣言しています ことしこそみんなの力で交通事故をなくそうではありませんか
高めよう安全思想 富士市長 斉藤滋与史
交通安全。それは私たちだれもの願いです。しかし、裏腹に交通事情は悪化するばかりで、常にわれわれの生命、財産は危険と脅威にさらされています。
この憂慮すべき事態に対し、抜本的な安全対策が望まれることはいうまでもないことです。
ご案内のように当市においては、昨年4月から「市民交通傷害保険制度」を実施し、万一の交通禍へ備えをしていただいています。また、5月には県下の都市に先がけ、行政機構の中に「交通課」を新設し、交通対策の一元的処理をはかっています。さらに6月には「交通安全部市」を宣言、市の行財政力を結集して、横断歩道橋、歩道、照明灯などの安全施設の整備充実を進めています。
だが、もとより“施設をつくる”という物理的施策の積み重ねだけでは、事故の絶滅、交通安全の実現を期すことはできないのです。これらの交通安全施設の整備にあわせて、なにものにも優先する人間尊重の思想とルールに従った「正しい歩行、正しい運転」の励行など、交通安全思想の普及、徹底を市民総ぐるみで展開しなければ、目的は達成できないのです。
どうか、迎えた新しい年を機に“交通事故の絶無”を17市民ともどもお誓い申し上げ、交通安全へこんご一層のご努力と、ご協力をお願いする次第です。
交通事故はいやです
吉原小5年 白石博子
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わたしたちの学校には、交通指導公園があります。まい朝、交通指導公園を通って教室へはいります。学校の前の横断歩道には、交通指導員や先生方、6年生のひとたちがいて指導をしてくれます。学校のろうかには交通標識がさがっていて、その標識を守って歩いています。規則をやぶると“児童交通免許証”に書かれます。授業には交通の時間があって、自転車の乗り方、道路の歩き方などを学習しています。
わたしたちの町の自動車の数はふえてゆきます。それにつれて事故もふえてゆきます。このあいだも、学校のすぐ近くの横断歩道1年生2人が自動車にはねられ、大けがをしました。運転手の不注意だったそうです。
わたしたちが交通規則を守っていても、運転手のひとたちが、スピードを出しすぎたり、酔っぱらい、いねむり、わき見運転などをしていては、交通事故はなくならないと思います。
それに道路も悪いと思います。わたくしのよく通る新通の広い道ですが、せっかく歩道があっても草がはえていて、歩く気になれません。土なのでほこりがたち、土がたまってしまいます。歩道を固めて、しっかりとした歩道にしてほしいと思います。ほかの道路も歩行者が安心して通れるような道にしてください。
運転手のひとたちが気をつけ、道路がよくなれば、事故は少なくなると思います。
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