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【広報ふじ昭和42年】ふるさとのでんせつ

神谷の不動さん

 神谷町のお不動さんは、下総国の成田不動尊を分きしたものといわれています。
 このお不動さんの本殿は、位牌岳の南へのびた尾根が平地になるあたりの近くに建てられています 本殿の東側は切り立った岩壁になっており、裾近くに大きな割れ目があります。
 ふだんは何も見えないのに、不動尊の祭典のある3月28日になると、この割れ目の奥に銀色に輝くものが見えます。土地の人たちはこれを不動尊のご神体である白蛇であるといいます。また、この自蛇を見ると良いことがあるといわれています。
 昔、神谷村に後藤某(現主後藤満氏)という素封家がありましたこの家の土蔵に長い間自蛇が住みついていました。ある時、主人が「おまえは世にも珍らしい白蛇である。もし神の使いならば、この三宝に乗れ」といいました。
 すると、白蛇は三宝に乗り、クルクルと体を巻いて「私は神の使いである」というように見えました。驚ろいた主人は、白蛇を三宝に乗せたまま、不動尊の本殿へ持って行きました。
 この白蛇が毎年3月28日の祭典になると、岩の割れ目に姿を現わすようになったといわれています
 なお、このお不動さんを「下の不動さん」といい、ここから約500メートル山手に「山の不動さん」というのがあります。両方のお不動さんは仲が悪く、山の不動さんの祭日3月8日に雨が降ると、下の不動さんの祭日3月28日にはきまって晴れるといわれています。 (鈴木富男稿)
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