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【広報ふじ昭和42年】衛生都市への道

みんなで実践しよう 都市美化運動

“文化生活”を営んでいくうえに、ゴミ処理と衛生害虫の駆除と対策はどうしても必要な問題です。
 このため、市衛生部はわたしたちの富士市を、明るく、住みよくするため市民ぐるみの“衛生都市づくり”を計画し都市美化運動を次のように行なっていきます。
 ひとりが一日にだすゴミは750グラムといわれています。ですから、富士市の場合は、一日に130トンのゴミが排出されていることになります。
 ところが、21台の清掃車で収集しているゴミの量は、一日に89トンから90トン。40トンから45トンのゴミが自家処理されているか、川や空地に捨てられていることになります。
 ゴミを川や空地に捨てるのをだれも「良いこと」とは思っていないけれど、「悪い」という意識もうすく、習慣になっているのではないでしょうか。
 しかし、こうした悪習が町を汚しているだけでなく、カ、ハエなどの衛生害虫の発生源にもなっているのです。
 このため、市衛生部は富士市をゴミのない、カやハエのいない住みよい“町”にするため、「都市美化運動」を展開して衛生思想の普及をはかっていきます。また、衛生思想をたかめるとともにゴミ収集と処理、防疫を完全に行なうための行政組織を確立するため、現在基本方針の作成をいそいでいます。
 しかし、ゴミ処理は市がいくら力を入れても、みなさんひとりひとりの協力がなければうまくゆかないものです。
「ゴミの一つぐらいは」という気持ちは捨て、みんなが清掃員になったつもりで、ゴミのない富士市、衛生的な富士市にするため、次の都市美化運動にひとりでも多くの人が参加してほしいものです。

●町をきれいにする6つの運動

環境衛生推進月間
 季節の変り目である3月、7月、9月、12月を環境衛生推進月間に決め、衛生思想の普及と環境の浄化をはかっていまます。
 この期間中は、市内全域の集中防疫、中小河川の調査、学枚の生徒にポスターや作文の募集などを行ないます。
 清掃モデル地区の指定や、道路、空地、神社などの清掃を一般に呼びかけ、町ぐるみ、地域ぐるみで清掃を行なっています。
特別清掃班
 さいきん、町内単位で側溝の清掃活動がさかんに行なわれています。しかし、土砂の処理に小型ダンプ一台のため、せっかく町内で側溝をきれいにしてもなんにもならなくなってしまいます。
 そこで、清掃課職員で20班(一班4人)をつくり、日曜日ごとに一班づつ出勤し、町内のかたと協力して土砂の処理を行なっていきます。町内で側溝や空地を清掃するときは、市清掃課へ連絡ください。清掃課がゴミ土砂処理を行ないます。
集中防疫旬間
 衛生害虫は、幼虫のときに駆除を行なえば最も効果があります。
 このため、一般防疫、越冬害虫の駆除のほかに「集中防疫旬間」をもうけ、カ、ハエの発生期に防疫を行ないます。
 防疫は一部でやってもなかなか効果があがらないので、市で防疫を行なうほか、薬剤を無料で町内に配布し、各町内の協力を得て、いっせいに散布していきます。
清掃運動推進隊
 市民みなさんに“町の美化”を呼びかけるとともに、市は職員の希望をつのり清掃運動推進隊(隊長衛生部長)をつくります。
 推進隊の出動はすべて休日で、ひとりの隊員は一年に5日くらい参加して、側溝、空地などの清掃を行ないます。
 なお、より効果をあげるため、できるだけ地区のかたの協力をお願いし市とみなさんで町をきれいにしていきます。
防疫特別機動班
 都市美化にかかすことのできないのが、カ、ハエの駆除です。
 いままでは町内の要望で機械(スイングホック)を貸し出していましたが、機械の故障や、貸し出し希望日が日曜日になるなどの問題点がありました。
 このため、市の防疫以外に回数を増やしてほしいところには、薬剤費は地元負担で、機械とともに作業員を派遣して防疫を行ないます。
定時収集
 現在、市内では一部をのぞいて、ゴミ箱から直接とる「直採り方式」でゴミ収集を行なっています。これを、衛生的で、能率的なポリ容器による「定時収集」にするため清掃課はみなさんに協力を呼びかけています。
 定時収集は、町内ぐるみでポリ容器にしていただかなければ効果がありません。市は、町ぐるみでポリ容器に切り換える町内に対して補助を行う予定です。

ゴミだらけ…富士川宮下地先…

近く下流に専用ゴミ捨て場を
「富士川のゴミは富士市の恥だ」「いまのままでは“夢の島”の二の舞いになる」「対策を一日も早く」とハエと悪臭に悩まされている近くのひとたちは訴えています。
 市と建設省でもこの問題を重視、応急処置として防疫、焼却、巡視の三面からゴミ対策にあたっていますが、富士川のゴミ、一向に減ろうとしません一昼間のうちは巡視が厳しくなったので不心得者も少くなりましたが、夜間、フクロウ部隊の目を盗む“知能犯”がいる、それも「大量」というから困ったもの。
 一方、富士川原のゴミ追放の根本対策は、近くブルドーザー・パワーショベルを使って全部とりさり、さらに建設省から下流の河川敷15,000平方メートルを借地し、専用のゴミ捨て場をつくり、富士川の問題を解消することになっています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 写真は富士川原に捨てられたゴミの山

8月のおしらせ

健康の日

清掃の日

清掃課は吉原分館に統一 …8月1日から…
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