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【広報ふじ昭和42年】表紙 42年度当初予算決まる

54億600万円 一般・特別・企業会計

富士市議会3月定例会は、3月13日から28日まで、鷹岡公民館で開かれ、昭和42年度一般会計37億7,000万円特別会計8億3,800万円など当局提案の83議案を本会議、委員会付託で慎重審議のうえ、28日いずれも原案どおりで可決しました。
 3月14日には斉藤市長が「明朗、清潔」をモットーに、太陽と緑と空間のある豊かな田園産業都市を造りあげる−政治姿勢と1.道路交通行政の推進2.都市環境の整備3.文教施設の整備充実4.農業、中小企業振興対策の確立5.住宅行政の推進を重点とする42年度の施政方針をのべました=関連記事、2、3面=
 以下、3月議会で可決された予算の主なものを紹介しましょう。
土木
加島踏切を立体交差に
 土木関係では、維持補修工事を1,754万円で行ないます。新設改良は伝法原田線、西宮島三四軒屋線など19路線を3,550万円で行ないます。舗装工事は西仲町石坂線、助六富士川線など五六路線を6,316万円で行ないます。河川費2,254万円は、今泉用水路のしゅんせつ、大川堀水路改修、潤井川改修工事負担金などにあてられています。
 都市計画費は4億5,665万円。弥生線、臨港富士線、富士駅伝法線などの街路改良舗装を2億466万円で行ないます。防災街区造成事業は、吉原本町、富士銀座を1,964万円で実施します。
 土地区画整理は富士駅周辺土地区画整理と加島踏切を立体化するための街路整備を1億円で行ないます。
 住宅建設は1億2,190万円で、石坂団地に48戸、岩本山団地に40戸の市営住宅をつくります。
 公園費1,665万円は、岩本山公園、砂山公園、木の宮公園の整備工事費と用地購入費が主なものです。

教育
元吉原中にプール建設
 教育費には、総額7億1,571万円が計上されています。
 小学校は原田小、富士第一小など8校の増改築を行をうための費用2億2,707万円が計上されています。中学校は、富士南中に体育館を1,580万円で新築します。
 プールは、吉永第二小に工費400万円で、元吉原中に1,500万円でそれぞれつくられることになりました。幼稚園関係では田子浦幼稚園を1,500万円で改築します。
 社会教育費には2,878万円が計上されていますが、そのうち主なものでは成人学校の運営に163万円公民館の運営に1,504万円、ことしからはじめられる青少年補導センター運営費に72万円などがとられています。
 体育館を現在本庁舎として使用しているためプレハブの仮設体育館を工費300万円でつくることになりました。
 図書館費では、閲覧人口が増加したので巡回自動車を200万円で購入します。
 図書購入費には200万円が計上されています。

衛生
清掃車(ロードパッカー)を3台購入
 健康で明るい生活をおくるうえに病気はなんといっても大敵。この大敵をふせぐため、各種の予防接種費として1,378万円が計上されています。このほか結核予防に387万円、伝染病予防に332万円がとられています。
 成人病対策には79万円の予算が計上され、胃の検診を中心に早期発見、早期治療を行なっていきます。母子センターの運営を土台にした母子保健事業には283万円があてられています。
 吉原地区に市立病院の建設が強く望まれていましたが、今年度は主体施設の設計委託料として1,500万円が計上されました。
 医師会が行なう日曜当直医制を全市域に実施するため交付金200万円がとられています。
 清掃関係では、機動力の充実をはかるためロードパッカー3台を525万円で購入します。これにより清掃車輌は第一、第二清掃作業所をあわせて23台になります。
 火葬場費285万円には火葬炉改修、屋外照明工事費が含まれています。

民生
児童の遊び場を各所に
 民生費の総額は3億6,426万円となっています。
 児童福祉費には1億3,796万円が計上されています。主なものでは知恵おくれの児童を収容する施設、「ふじやま学園」の建設を、昨年に続き工費2,261万円で行ないます。こどもたちが安全に遊べる施設をつくるため本年度から児童遊び場整備事業を始めますが、その予算600万円も計上されています。市立保育園費6,341万円は4月から開園した広見保育園、中野保育園を含む14保育園の運営費が主なものです。鷹岡保育園の改築を工費500万円で行ないます。
 老人福祉費は1,682万円で、主なものは老人ホーム運営費です。ことしから80才以上のお年寄りに、敬老の日に一人1,000円の敬老金を贈ることになりました。
 生活保護費は7,076万円です。これは保護世帯250世帯の扶助費が主なものです。

農林水産
野菜の集出荷場建設 富士原田
 農政関係では、野菜指定産地近代化事業として、富士、原田に集出荷場を工費934万円で建設します。元吉原地区の農業構造改善事業の調査委託料に85万円が、丸火に造成する畜産団地の調査委託料に80万円がそれぞれ計上されています。
 このほか、水稲航空防除に82万円、土壌病害虫の駆除に100万円があてられています。
 土地改良は1億4,896万円で、基幹用排水路、防災事業、農地保全などを行ないます。主なものは元吉原農道、一貫地農道などに3,851万円。元吉原かんがい排永、和田川排水工事に846万円。寺の上農道吉原伝法用永などの負担金に3,976万円となっています。
 林業関係は、林道7色石線700メートルの新設工事を300万円で行ないます。造林は旧教育植林=高塚=の0.82ヘクタールに新植するほか丸煉、五ノ神の13・5ヘクタールに補植を行ないます。また、高塚など215ヘクタールの下刈りを248万円で行ないます。

商工
中小企業の育成に融資
 中小企業を育成するための融資制度(小口資金、年末資金など)を行なうための預託金に5,874万円が計上されています。これにより、6億円から7億円が中小企業に融資されます。また商店街の美化造成、発明工夫展などの補助に950万があてられています。 観光費333万円は、愛鷹山のハイキング、登山コースの整備、港まつりの助成、公園施設の整備などにあてられます。
 富士駅南口こ線橋の建設工事が2か年継続事業で行なわれましたが、その負担金として1,174万円が計上されています。
 公害対策費67万円は、大気汚染検査費、水質検査費が主なもので、産業の発達にともない発生が予想される公害を防止するために一役買うものです。
 富士川工業用水の補助金に396万円があてられているほか、地下水利用対策事業の負担金に25万円があてられています。
消防
防火水槽8か所」
 消防施設を充実するため、40トン入りの防火水槽を8か所に工費544万円で築造します。
 交通事故は年々多くなってきていますが、現在使用している救急車が老朽してきたため270万円で新鋭車を1台購入します。このため、救急車用の車庫を33万円で新築します。
 消防団数は合併して24分団となり、団員は約920人となりましたが、第一分団(旧吉原第一分団)と第一三分団(旧富士第一分団)の消防車が年式も古くなり、維持が困難になってきたため、360万円で2台購入することになりました。また、十三分団と一一分団(鵜無ヶ淵)の車庫を新改築するために費用140万円が計上されています。
 このほか、さいきん増えてきた化学火災に対応するため防害マスク28個を購入するほか、シャッター切断機、空気呼吸器ニ組などの備品が新しく備えられることになりました

総務
無線放送新設 富士・鷹岡
 総務費には、総額7億9,861万円が計上されています。
 市政を円滑に運営するために新庁舎の早期建設が強く望まれていましたが、本年度は敷地購入費および設計委託料として2億2,000万円がとられています。新市発足を記念する合併記念公園の設計委託料に1,000万円がとられています。
 交通安全対策費1,751万円は、歩道新設舗装、道路照明灯設置、交差点などの工事費が主なものです。吉原と鷹岡地区に民間交通指導員の設置、婦人交通指導員の増員なども行なわれます。
 市政のおしらせや災害などを周知させる広報無線施設は、吉原地区にはすでに設置してありますが、富士地区、鷹岡地区にないためこの工事費として540万円があてられています。
 今年度から住居表示が行なわれますが、第一次計画として費用118万円で吉原、富士の中心街1.6平方キロメートルを実施します。
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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