【広報ふじ昭和42年】はたちの発言
20歳のみなさん成人おめでとう。世の中は若いみなさんの力に大きな期待をもっています。特に今年は選挙の年といわれています。そこで“おとな”になり“有権者”になった抱負を聞いてみました。
立派に生かす私の1票
飯島 瑠美子
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成人、成人、成人……私の頭の中をかけめぐる「成人になって一番はじめに思うことは」自分自身に問いかけてみました。
返事はすぐにかえってこない。世間がおとなとして私達を認めてくれることでしょうか。それとも法的に成人として規制されることでしょうか。
やはりピーンとくるのは20才と同時に与えられる選挙の権利でしょうとくに今年は選挙が多く目の前には県知事選挙、衆議院選挙が、そして4月には市議会議員の選挙もあります。
初めての選挙でとまどうでしょうが、16万市民の1人として、自分にはじることのない1票を投じたいと思います。清く明るい地域づくりのためにも………。 (中里町3・公務員)
選挙権の行使にあたり
氏家 悟
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幼い頃から耳にしてきた「選挙権」という、国民政治の一端を担う権利を今年から与えられることになった私ですが、選挙権を手にするまえに希望することは「選挙管理の強化および充実」「選挙民の本意的選挙投票の確立」などを成してもらいたいということです。
なぜなら、、現状の政治においては「国民政治」なのか「議員政治」なのか皆目見当がつかないからで、初めての選挙権を手にしても、私たちは何をしたら良いかわからない状態です。
私は、選挙というものは「優遇、誘引、資金」などを撤廃し、自己本意的な選挙をしてこそ民主政治が確立し、正しい政治が行なわれるのだと思います。こうした考え方で初選挙を飾ろうとする若人の心に泥を塗らないようにするためにも、候補者の自覚もさることながら「考え、選択する」時間をもつような選挙のあり方になって欲しいと思います。(蓼原・会社員)
若い力で正しい選挙を
坂本 恵美子
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今日ここに成人式を迎えたことは、私にとっても喜ばしいことだと思います。うれしかったことかなしかったこと胸いっぱいにひめて、第二の人生へ出発していきます。これからは選挙権もあり一社会人として、一人一人が自覚と責任をもって大切な「一票」を行使していきたいと思います。
いまの選挙は買収や供応などの違反が多いようです。政治家の脱税問題などは、法改正の必要があると思います。私たちの給料からはいやおうなしに税金を取り立て、政治家のなかには所得の申告もれが発見されても、圧力をかけて税金をごまかそうとするひともあるようです。しかし、納税は国民の義務であり、憲法で定められている以上政治家だからといって差別するわけにはいかないはずです。そのようなことからいっても、大切な一票でよい政治家を選ばなければと思います。
「明るく正しい選挙」を私たち若い力でやっていきたいと思います。(厚原西・会社員)
政治の浄化へ率先
伊藤 聖子
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“新富士市誕生”の記念すべきこの春に成人となることを心から喜び、新市とともに躍進することを期待される私たち若者の存在は、そのためには不可欠のものであると信じています。
私たちは新有権者として、責任ある態度が要求されるのです。ですから目を大きく見開き、全てのものを新鮮に見なければならないと思います。
世界のいたる所で現在も起っている戦争。人間と人間の不信、愛情の喪失、赤裸々な無秩序な世界−。こうした暗い闇に投じられる光こそ、私たち若者の息吹ではないのでしょうか。
折しも、政界の黒い霧が報道され、ようやく政治への関心が高まってきたとき、衆議院の解散という転期に、私たち若者の思慮を意志表示できることに非常な喜びを感じています。(富士本町・学生)
グループで人間修行
横山 雪男
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過日、新成人者の代表者の集いで「青年は仲間を求めている」ということを改めて知りました。今年の成人者のなかには県外の人たちも大勢いることと思いますが、青年期の悩みは青年同志で話し合い、青年として問題を解決してこそ精神的な成長があると思います。問題を一つ一つ解決していくことが“おとな”への道だと痛感しています
私は神戸青年団に所属しています。そのなかではスポーツ、フォークダンス、学習などを多くの仲間が楽しんでいます。こうした余暇感動をしていると、同年輩の友人の考え方を知ることができるし、自分自身の生活のあり方をみつめることができます。
そこで同期のみなさんに望むことが一つあります。それは1人でも多くのひとが職場、地域で青年グループに入り、楽しい青年期をすごすと同時に、明日を担う若者としての誇りと自覚を養なっていこうではありませんか。(神戸町1・会社員)
悔いのない人生を
坂口 末広
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成人−。今日から私はおとなの仲間入りです。社会人として法的にも社会的にもー人前として扱われるわけです。ただ祝ってもらってうれしいということだけでなく、課せられた責任の重大さを思うと、ガッチリやらなければと心を新らたにします。
日本一の富士山を仰ぎ豊かな富士市に生活する私は、のんびりしてしまいそうですが、これからは視野を広くし、力いっぱい生きていきたいと思います。
朝は1日のスタートであり、元旦は1年のスタートであるように、私にとってこの成人の日は人生の新しい出発点です。雨の日もあれば晴れた日もある人生を、一歩一歩力強く歩んでいきたいと思います。
成人の日を迎えるまでの20年間、父母の恩はもとより、社会の恩を思うとき、自分自身の成長を期すとともに、人の為になる生涯を送りたいと思います。(依田橋・会社員)
自覚責任もてる市民に
海野 恵子
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新春を迎えるとともに一生に一度しか味わえない「成人式」を私も迎えることができました。今までと異った年であることは、選挙権を獲得できおとなとして社会の人に認められたということです。しかし、それとともに甘い考え方は許されないと思います。
希望と夢を抱きながらどんな難問にぶつかるだろうか、という不安な気持も漂っています。振り返って見ると、終戦の翌年の乱れた社会の中で産声をあげ、食糧難にも打ち勝ってこうして育ててくれた両親をはじめ、良き指導をしてくださった諸先生、市民の方たちのおかげと感謝しております。
これからの生活は、つねに希望をもち一歩一歩自己のため、社会のために良き人間として、何事にも自覚と責任のもてる市民の1人となることを心掛けていきたいと思っています。(平垣町・学生)
成人を機に政治に関心
都築 政義
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終戦直後に生れた私たちが20才になりました当時にくらべ産業、文化経済の発展はいちじるしく世界の注目を集めています。この発展を続ける日本の社会の一員として仲間入りをしたのです。
私たちは、現在の社会の形態が決して最良のものとは考えていません。そうしたことに対して建設的な意見をもつことができるようになったのです。しかし、それと同時に国の運命、いな自分たちの生活に関連した政治についての関心もより必要になったのです。
ただ諦観者的な立場をとり、単なる批判ばかりしていてもどうなるものでもありません。私たちが政治に関して主体的な意見をより多くもつことにより、民主主義の社会を最良の方向にむけることになるのではないかと思います。(天間川坂・学生)
成人式おめでとう お父さんお母さんの望み
役に立つ“おとな”に
牧野 与作(48)
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新生富士市に新しくおとなの仲間入りをする2,900名の皆様おめでとうございます。
私たちが歩んできた道も、皆さんが歩む道も時代は変っても、人間の道は1本です。ぜひこの道を真直ぐに、幾多の苦難も乗り越えて進んでください。そして、役に立つおとなに成長されることを希望します。
だれでも自分の匂いがあります。しかし、どんなに鼻のするどい人が、どんなに注意しても自分の体から発散する匂いをかぎわけることはできません。まつ毛が自分に見えないのと同じです。こうした自分にはわからない匂いや姿も他人にはよくわかるものです。人間は自分を知り、反省するという謙虚さが必要なのではないでしょうか。
他人に迷惑をかけないでだれにも愛されるおとなになってほしいと思います。(前田新田 会社員)
「誠実」な人間に
青野 百合子(43)
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成人の日を迎えられたみなさんおめでとうございます。
ひとりひとりが将来の生活設計や、信条を新しくたて、希望に胸ふくらませて社会人として出発されることと思います。
社会がみなさんに期待するものは実に大きなものがあります。わたくしの希望はみなさんが「誠実な人」になってほしいということです。ひとりひとりが誠実であれば、社会も明るくなると思います。
また、今年は選挙の多い年です。新しく選挙権を得た人も多いと思いますが、与えられた権利を棄ることのないようにほしいと思います。そして生活に結びついた政治に関心をもち、自分の意志の表示をしていただきたいと思います。
時代の急激な変化はややもするとみなさんを無雑作に押し流してしまいます。時代に即応し、しかも自分を見失うことなく、社会を正しい方向にむける若いエネルギーになって下さい。 (増川町・主婦)
欲しい思いやりの気持
川村 とき子(49)
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成人式を迎える皆様おめでとうございます。
平和の佳き時代に成人された幸せをかみしめていることと思います。その幸せをかみしめながらまず皆様をはぐくみ育ててくださったご両親はじめ恩師、先輩の方たちに感謝の気持をもっていただきたいと思います。
私たちの年令のひとたちが「今の若いひとたちは自分のことだけしか考えていない」というのをよくききます。感謝の気持をもつと同時に、他人の幸せを素直に喜び、他人の悲しみを共になげいてやれる、思いやりの気持を欲しいと思います。それによって、どんなに家庭が明るく幸せになり社会も住みよくなることでしょう。
最後に、皆様のなかには車の運転免許を持っているひとが大勢いることと思います。若者の特権でスピードを楽しむのも結構ですが、交通法規を厳守して、いたましい交通事故を自分だけは、私だけは、という気持をもち、絶対に事故をおこすまいと心にきめていたがきたいと思います。 (厚原南・農業)
係から
○…富士市政に対する建設的なご意見、ご希望をどしどしお寄せください。宛先は富士市役所市長公室秘書課。
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