富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ > 昭和41年 > 昭和41年10月18日合併特集号(旧富士市の広報ふじ) > 【広報ふじ昭和41年】表紙 二市一町の合併実現

【広報ふじ昭和41年】表紙 二市一町の合併実現

人口16万・世帯数3万8,000余

11月1日新らしく「富士市」誕生
岳南二市一町の合併は遂に実現することに決定いたしました。 去る10月3日の富士市議会は、富士市、吉原市、鷹岡町を廃しその区域をもって「富士市」を置くという合併の議決をいたしました。
 この日吉原、鷹岡の各市町も同じ議決をして直ちに同日午前10時、富士文化センターに関係市町長および市町議会議長らが集まり合併事務局で用意した協定書に調印をすませ県知事あてに申請し11月1日からその名も「富士市」として出発することになったわけです。昭和38年から続けられた合併協議は、正式機関である合併促進協議会を設置以来1年6ヶ月、重要案件もそのすべてが合意点に達して、円満裡に新市の発足をみることとなりました。
 この新市発足で総人口は15万9,572人(40年国勢調査)となり、また年間の工業生産額は1,625億2,300万円(40年12月末現在)を上廻り県下では浜松市につぐ県下第2位の工業都市になります。以下はまとまった協議事項の重要部分のみを、お知らせいたします。
◇合併の時期
 合併の時期は昭和41年11月1日と決定
◇合併の形態
 合併の形態は二市一町の合体合併とする
◇新市名
 新市の名称は「富士市」とする
◇新市の事務所の位置
 新事務所の予定位置は現吉原市大字永田地先とする
◇議会の議員の任期
 現在の議会議員は昭和42年4月30日まで6か月間在任する
◇農業委員の任期
 農業委員のうち選挙による現在の市町の委員は昭和42年10月31日まで1年間在任する
◇支所、出張所
 吉原市にある5か所の支所は当分の間そのまま存置する
◇新市の行政機構
 新市の行政機構は部課制を採用し別掲のようにする
◇一般職の職員の身分
 一般職の職員はすべて新市に引継ぐ
◇財産や債権債務
 行政財産、普通財産をはじめ今迄の市町の債権債務も全て新市に引継ぐ
◇市税の取扱い
 市民税、固定資産税を始め全ての税の取扱いは既に「合併広報」でお知らせした内容と同じです
◇使用料、手数料
 使用科や手数料も前回お知らせした内容と全く同じ
◇新市の建設計画
 昭和42年から46年までの5か年の事業計画は別掲のとおり決定いたしました。

住民の福祉向上と岳南地区発展のため

去る10月3日開かれた富士市議会本会議の席上で合併議決に伴う提案理由について漆畑市長は次のとおり説明いたしました。
 各位もご案内の如く富士市、吉原市および鷹岡町の岳南二市一町の合併につきましては去る昭和38年以来、調査研究を進め昭和40年4月法律に基く「岳南二市一町合併促進協議会」を設置してより満1年6か月と相成ります。この間、当局はもちろん議員各位におかれましては、議員全員を以て構成する特別委員会を設置し、慎重にかつ積極的にこれと取り組んでまいられたのであります。
今日まで諸般の協議は、時には一進一退しこの宇余曲折を経てこの10月2日第18回合併促進協議会において漸く諸般の重要協議はすべて整うに至ったのであります。私は当初より合併問題についてはニ大支柱である。
 ◇合併は、真に住民の福祉を増進するものでなければならないこと。
 ◇合併は、住民の与論を基調として慎重に対処すること。
を念頗に今日まであらゆる努力を続けてまいったのであります。特に市議会議員の各位には終始、私と同じ立場で文字通り住民福祉のため真剣にこの問題に対処し、時には連日連夜ご活動たまわった真しな行為に対し市民を代表し厚く感謝申し上げる次第であります。 本日の合併関係議案を本会議に提出いたしましたが市長としての私は将来の地域住民の福祉の向上と岳南地域の永遠に伸びゆく姿を想い浮べ万憾胸に迫るものがございます。
 かつて私は、昭和29年3月旧富士町、田子浦村岩松村の一町ニ村の合併による富士市の誕生に微力をつくし、今日また新らしい東海の雄都「富士市」の出発を目前にひかえ大いなる転機に立つを考えるとき現富士市長としての職責の重大さに誠に身の引きしまる想いでございます。(中略)何卒本市議会が地域住民の福祉のため本案にご賛同を賜り全回一致をもって議決されんことをお願い申し上げます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 市長

道路舗装を重点に約2億円の補正予算

ことしの第4回の市議会
昭和41年第4回の富士市議会定例会は去る9月29日から10月8日まで会期10日間で開催されました。今回の市議会は別項の合併議決が一番重大な案件でしたが、それを除いては一般会計の補正予算と昭和40年度の各会計の決算でした。まず本年度の一般会計の予算補正については実質的には約2億円近い追加をいたしました。
主な歳出だけを拾ってみますと、総務費に1,732万円、道路橋梁費5,329万円、都市計画費、3,340万円、教育費2,778万円などでした。
とくに道路整備については重点的に舗装を取り上げたことが注目されます。
次に昭和40年の決算は一般会計においては歳入が13億5,425万円、歳出が12億7,950万円で翌年度繰越財源を除き実質繰越額は6,583万7,000円となっております。その他病院、水道、国保、市営と畜場の決算も認定されました。以上の議案は本会議委員会において審議された結果いずれも原案通り決定いたしました。

各種委員再選さる

富士市では9月の定例市議会で任期満了に伴う各種委員の選任について、次のように決定いたしました。
教育委員会委員 佐野富男(再選)
公平委員会委員 土屋昌信(再選)
固定資産評価審査委員 委員 斉藤健治(再選)
- 写真あり -
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp